活気にあふれる武庫川女子大学体操部の練習風景
先日、私が学外コーチ兼トレーナーをさせて頂いている武庫川女子大学体操部の練習にお邪魔してきました。
久しぶりに体育館に行くと、色々な体操クラブチームが練習に来ていて人数も多く、とても活気に溢れていました。
この時期はオフシーズンということもあり、練習に熱が入らないチームが多い中、ここにきている選手たちはみんなやる気に満ち溢れていて輝いていました。
小学校手学年の選手から、大学生まで各々やることを明確にして黙々と楽しそうに練習をしていたことが印象的でした。
けがのない1年を目指したいが・・・
さてさてここからが本題。
私はトレーナーという立場から、選手を守るという反面、トレーニングを組んで強化をしていくという仕事をおこないます。
関わっている選手全員が気になるのですが、やはりケガから復帰をしようと頑張っている選手や、痛みを耐えながら練習をしている選手は特に気になってしまいます。
ケガをしてからでは遅いのですが、ケガをして初めて後悔する選手がほとんどです。
大事なのは予防なんです!でも痛くならないと気付かないんです!
どのスポーツもどのレベルの選手もほとんどがそうなんです。
なのでトレーナーという立場から口うるさくケガをしにように何が必要かを伝え続けるしかないのかなーと思っています。
ケガには防げるケガと防げないケガがある
ほとんどのケガは防げるケガです。
強い選手はケガが少ないといいますが、それは事実です。
今まで、この選手は絶対にオリンピック候補に選ばれるだろうと思っていてもケガをしてしまい選ばれなかった選手はたくさんいます。
もったいないなー、と思うけど、これは果たして防げなかったのか?ということを、選手を見ているチームスタッフ全体がフィードバックをするべきだと思います。
ケガの防ぎ方にはたくさんの方法があります。
それは選手によっても年齢によっても性別によっても異なります。
見落としがちですが、選手の性格によっても異なります。
何よりもケガを防ぐことで一番大切なことは、チームスタッフが連携を取れているか?ということです。
監督、チームが向かう方向性、目標。
それを支えるコーチ、トレーナー、メディカルスタッフ、フィジカルスタッフ、主務陣。
組織力こそが選手を守り強化するために重要な力だと考えます。
バラバラだと誰が一番困るかというと、選手です。
なんとなく方向性はわかっているけど何のためにこのトレーニングをするのか?
あのコーチが言うこととこのコーチが言うことが違うけどどちらを信じれば???
結果的に緩慢な練習態度になりケガをしてしまう。
悪循環ですよね。
防げないケガとは?
防げないケガとは・・・
予想もしないところから何か物が飛んでくる!
こんなことくらいしか防げないケガはないのかなと思います。
これも、予想ができていれば防げるケガかもしれません。
捻挫なんて防げない!という事も言われますが、本当に運動神経のいい選手はケガをしきる前にうまく力を逃がすことができています。
これは、幼少期のトレーニング、特にアジリティ系のトレーニングがしっかりとできていればある程度は身に付きます。
羽生選手がウォーミングアップで衝突をし流血しながらも試合に出た場面。
防げないと思いきや、大会側の運営に問題がなかったのか?少ない人数を2回に分けてウォーミングアップをしていれば防げたかもしれませんね。
ラグビーのタックルでぶつかってケガをした。
これもぶつかる方、ぶつかられる方、どちらかに未熟さがあればケガにつながってしまいます。
どのシチュエーションが起こってもいいように普段練習をしていれば防げるかもしれませんね。
ケガをせず強い選手の特徴、ピリオダイゼーションができている
さて、ピリオダイゼーションとはなんでしょう?
簡単に言えば「期分け」「スケジュール管理」と言ったところでしょうか。
つまり、いつ試合があって、どの試合が一番大切で、その試合に向けてスケジュールをしっかりと組み、どこにピークパフォーマンスを持ってくるのか?ということです。
年間のスケジュールはもちろん、目指すものがオリンピックであればそこにピークパフォーマンスをもって来ることができる計画をたてる。
強い選手はこのことをしっかりと考えています。
そして、最も重要なのは、近くでサポートする監督コーチはもちろん、スタッフもこのことが頭に入っているのかどうか?
これはとても重要です。
次の試合が本当に重要なのかどうか?
ここで無理して頑張らないといけないのかどうか?
チームドクター、トレーナーが一丸となり情報を監督に伝え、監督がその判断をする。
強いチーム、選手は個々の連携がとても強固でしっかりとしています。
決して無理はさせません、根性論だけでは勝てないことがわかっているからです。
ピリオダイゼーションが明確に確立されているチームが強い理由はここにあります。
ながながと持論を書きましたが、トレーナーとして選手を守っていく立場として、大切なことを書きました!
ケガのないスポーツライフを楽しめるようにスポーツトレーナーたちは全力で努力します!
だから、だから!
スポーツトレーナーの地位をもっと認めてあげてください。
重要性、必要性を知ってください。
私たちにも生活がありますので、無償サポートはさせないようにしてあげてください。
というトレーナーたちの心の叫びを代弁しました。
以上です(^^)
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