~ボールを買うよりクラブを買うより肩甲骨と股関節を動かそう~
「あのころと比べて飛距離が20Yも落ちた」「腰が痛くてスイングができない」「体がうまく回らない」「安定はしているけどもう少し飛距離がほしい」「150Yがアイアンで届かない」などなど、飛距離や体の痛みに対する声を数多く聞きます。
この問題を解決するためには、肩甲骨と股関節の動きを改善するだけで解決してしまうかも?というのが今回のテーマです。
ゴルフにとって飛距離を出すということは生涯のテーマです。男ならドライバーでせめて230yなんて言うのもよく聞きますが、問題はクラブでもボールでもなく健康な肩甲骨と、股関節を手に入れることでそんな夢も叶うかもしれません。
同じ60歳代で体格も大体同じ、スイングスピードも大体同じなのに飛距離は20Y違う。こんな経験ありませんか?これは60歳代だけではなく、アマチュアでも学生でもプロでも同じです。もちろんクラブにヒットしているポイントが違うということもありますが、一番大切なことはスイングの力がボールに伝わっているか?ということです。アドレスからバックスイングでパワーをため、そのパワーを体重移動とともにインパクトの瞬間にボールに伝えることができればフルスイングをしなくても力のある弾道で飛距離がでます。
同時にこのスイングがスムーズにできれば腰や肩、ひじに負担がかかることはほとんどありません。
「よし、あの旗まで届かしてやろう。旗まで220ヤードか。渾身の一撃が出れば届くはず。あそこまで行けば残りピッチングでツーオン、ツーパットでパーだ!よーし・・・」
バックスイングを思いっきり振りかぶり、力みすぎにより切り返しが早くなり、右足体重のまま渾身のスイングをした結果地面を掘り、ボールをかすることしかできず、結果ボールは20Yしか飛ばない・・・。肘と腰を痛め、先を眺めると、残り300Y以上残っている・・・。
ジンジンする肘を抑えながらロングアイアンを握りしめ「先は長いな・・・」とつぶやく。
こんな経験ありませんか?私はよくあります。
本題に戻りましょう。肩甲骨と股関節をうまく動かすことができれば、力むことが減り腰を使ったスムーズなスイングができ、力がしっかりとボールに伝わります。結果的に体に負担がかからず腰や肩などの痛みが出ることもありません。
ゴルフに限らずスポーツ全般ですが、ケガをしない選手が強いです。
どれだけ才能があっても、どれだけ恵まれた体形でもケガをしてしまい練習ができず、競技会に出ることができなければ結果はだせません。
アマチュアの方でいうと、できるだけ長く楽しくゴルフを続けようと思えばケガをしない体づくりがとても重要になってきます。私がみているクライアントさんで、ゴルフをやる方に多いけがは、ダントツで腰痛です。その次に肩甲骨周りの方の痛み。
肘、手首、ばね指といったところでしょうか。そして、腰痛の原因は無理なスイング、アドレスの姿勢不良、下半身と上半身の捻転差がほとんどです。これを改善するためにも肩甲骨と股関節の柔軟性、筋力というものがとても大切になってきます。
痛めないスイングとフィニッシュ姿勢
飛距離も出て痛みが出ない人のスイングの特徴は「フィニッシュ姿勢がきれい」です。
綺麗なフィニッシュというのはまず、腰の捻り切れなければ綺麗なフィニッシュになりません。そして、体重移動がしっかりとできているということも重要です。飛球線方向と反対側の股関節に乗った体重を回旋させながらインパクトに向けて体重移動し、インサイドからクラブが入ってくれば“必ず”きれいなフィニッシュ姿勢になります。
過剰な腰の回旋もなく、肩甲骨に負担がかからず腕がムチのようにしなればおのずと飛距離もでます。負担もかからないので痛めることもありません。
ポイントは、バックスイングで股関節にパワーをためる筋力と可動域があるのか。
バックスイングから体を切り返した際、(右打ちなら)左の肩甲骨がしっかりと動いているか。
インパクトの瞬間、その力に負けない筋力が肩甲骨にあるのか。
左に体重移動したときバランスをとれる安定した筋力が股関節にあるのか。
というところです。
綺麗なフィニッシュを取るためには、肩甲骨と股関節可動域の改善、筋力アップ、アフターケアが必須となってきます。
ウォーミングアップと筋力トレーニングとストレッチ
大きく分けると
①ウォーミングアップ
②筋力トレーニング
③ストレッチ
に分かれます。厳密にいえばウォーミングアップもストレッチなのですが、一般的な考えで行きましょう。
- ウォーミングアップ
ご存知の通り、練習や体を動かす前のおこなう準備運動の事です。ポイントは大きく体を動かし、可動域を広げることです。じわーっと筋肉を伸ばすよりも、反動をつけて少しずつ動かしていくことが望ましいです。典型的な例は、ラジオ体操です。リズムに合わせて反動をつけて行う運動の事です。目的は、可動域の広げること、身体を温めケガをしにくい身体にする、ということです。
- 筋力トレーニング
これは、練習前にやるのか練習後にやるのか賛否両論ありますが、どちらでも構いません。目的が何なのかさえわかっていれば練習前だろうが練習後だろうが大丈夫です。特別な理由がなければ特に重たいものを持ってトレーニングをする必要はないと考えています。余談ですが、私は器械体操経験者で今でも器械体操に携わっていますが、体操選手の中で重たいものを持ってトレーニングをしている人はほとんどいません。重要なのは体を安定させる体の中心の筋力です。強い柔道選手を押しても引いても動かないのと同じで、重心を低く強く安定させることが第一段階だと思います。そこから、負荷をかけ重たいものを持ちあげるとか引っ張るなんかのトレーニングに移行した方が身体に負担をかけずにいいと思います。
- ストレッチ
これが、皆さんが知っている広義でのストレッチです。筋肉をじわーっと伸ばしゆっくり息を吐きながら行います。これを「静的ストレッチ」「スタティックストレッチ」といいます。いわゆる整理体操などと言われているものです。運動で使った筋肉をゆっくり伸ばすことで筋肉に溜まってしまった疲労物質を散らします。お風呂の中でやるとより効果的です。目的は、慢性的なケガの予防です。特に腰や、肩回り下半身をしっかりやると良いでしょう。
このような運動を用いて、ケガの少ない身体を作り、なおかつ飛距離もアップさせてゴルフライフを楽しみましょう。
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